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LED電球の可能性 その1


エコロジーなLED電球が各社から発売されていますが、実際どうなの?

という疑問に応えるため、白熱電球と比較してみました。


LED電球1画像1

パナソニック電工から発売されている
シリカ電球 LW100V36W です。
ホームセンターや家電量販店で見かけた人も多いのではないでしょうか。


LED電球1画像2

同じくパナソニック電工から発売されている
LED電球 エバーレッズ LDA7L−A1 6.9W 電球色相当です。
ランプ単体で一般電球の40Wから50Wに相当します。


LED電球1画像3

今回使用するテスターです。

左側が日置電機製デジタルクランプハイテスタ 3281 です。電圧を
測定します。

中央が三和電気計器製デジタルクランプメーター DLC−330L です。
電流を測定します。

右側が共立電気計器デジタル照度計 5202 です。明るさを測定します。


LED電球1画像4

今回の比較は天井に設けたランプソケットに電球を差し替える形で
行いました。もちろん測定ポイントは変えません。
明るさの測定ポイントはランプソケットの真下で、1.5m程度離れています。
左側は測定日時です。時間は午後8時51分と完全な日没後です。


LED電球1画像5

まずは一般的なシリカ電球から。
測定結果は電圧:101.3V 電流:0.35A 明るさ:71.4luxと
まずまずの結果でしょうか。
この時の消費電力を力率1.0のもとで計算しますと
101.3V×0.35A×1.0≒35.5Wです。


LED電球1画像6

そして期待のLED電球。
測定結果は電圧:101.1V 電流:66.0mA 明るさ:95.4luxという
結果になりました。
同じく力率を1.0で消費電力を計算しますと、
101.1V×0.066A×1.0≒6.7Wです。
これはLED電球の方がおよそ1.3倍明るく、消費電力は
1/5程度です。


もう少しこの比較を掘り下げてみましょう。

1日当たり8時間点灯するものとし、1ヶ月のうち20日間点灯しますと160時間となります。
電気料金を1kwh当たり22円としますと1ヶ月間のおおよその消費電力量と電気料金は

 シリカ電球:消費電力量 5.68kwh 電気料金 125円
 LED電球:消費電力量 1.07kwh 電気料金  24円

となります。

では、おのおのの電球の定格寿命から運営上のコストを見てみましょう。
シリカ電球は定格寿命が1,000時間、一方のLED電球は定格寿命が40,000時間です。
シリカ電球はLED電球が切れるまでに40回ほど交換しなくてはなりません。
電気料金は上記の通りとして、実勢価格をシリカ電球を100円、LED電球を4,000円と
しますと

 シリカ電球:(100円×40回)+40,000時間×35.5W×22円≒35,240円
 LED電球:(4,000円×1回)+40,000時間×6.7W×22円≒ 9,896円

と、電気料金でLED電球の方が25,344円安いという結果になりました。
さすが省エネの代名詞として登場したLED電球です。

これは当方での試験内容によるもので必ずしも同じ結果になるとは限りませんが、
大きく異なるものでもないと思います。

さて、最後にあまり取りざたされていないLED電球の特徴をご紹介します。
省エネで高効率、長寿命というのは前記の通りですが、

・赤外線が非常に少ない(明かりを当てても熱くなりづらい)
・紫外線が非常に少ない(虫が寄りにくい、退色が少ない)
・水銀を使用していない(環境に配慮)

皆さんのご家庭や職場でも、電球の交換の際は環境に優しいLED電球の購入を
ご検討なさってみてはいかがでしょうか?

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